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秋の松江 一日観光です。
まずホテルに荷物を預けて、前回少ししか乗れなかった”ぐるっと松江レイクライン”の一日乗車券でスタートです。
松江市内と観光スポットを周るバスですが、左回りにしか走りません。
なので乗り過ごした場合、また一周するか市バスに乗り換えなくてはいけません。
車内はレトロなつくり
4台に1台「縁結びシート」というのが1席あって、そこには赤い袋がぶら下げてあります。
その中に入っている紙を運転手さん(全員女性ドライバー)に渡すと景品がもらえます。
前回、私は偶然座って八重垣神社(やえがきじんじゃ)で御祈祷した五円玉の入った「御縁袋」をもらいました。
最初は小泉八雲記念館です。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は怪談で有名ですけど、それ以外の事は全く知りませんでした。
来日する前のハーンはイギリス、アイルランド、アメリカ、西インド諸島と世界中を転々としているのです。
資料館では ”ヘルン” と表記されていました。
日本に来たのは40歳の時、その後松江に赴任。お手伝いとして身の周りの世話をしていた武家の娘小泉セツと結婚。たった1年間しか松江に住んでいません。その後も家族で日本中を転々とします。
ヘルンの遺品、書籍などが展示されています。
企画展は「ヘルンと家族」でした。
地球を半周以上旅したあと、到着した日本でついに家族を得た(以前にも数度結婚していますがすぐに離婚しています)ヘルンは三男一女の子をもうけ日本で54歳の生涯を閉じます。その小泉家の家族構成がわかる資料、写真、夫人セツの愛用品などが展示されていました。
ひとつひとつに何年にどこで買ったものか等、詳細な記録がありました。
子供たちの思い出話なども添えられていました。
夫人セツが日本語の勉強の為に日本の昔話をヘルンに語り聞かせ、それが「耳なし芳一」や「雪女」などの作品に発展するのです。
パッと見、読むのが面倒な文字資料が多いですが、根気よく読んでいくと小泉八雲の人間らしい部分が見えてきました。
外から撮った庭
次に隣にある小泉八雲旧居です。
武家屋敷を借りて住んでいました。
この庭を見て住むの決めたんだと思います。
ヘルン愛用の机。
左目の視力がほとんどないヘルンは机に顔を近づけないと文字が見えないので、普通より高くなってます。
机の上に置かれているホラ貝。旅が好きなヘルンが東京在住の頃に夫人と江の島を訪れた際、お土産に買った品だそうです。家族を呼ぶ時に使っていたそうです。
武家屋敷が立ちならぶ塩見縄手の通り
またまたレイクラインで移動 私のバッグ
次は月照寺(げっしょうじ)です。
ここはた~にすすめられていたのに前回行けなかった場所です。
庭がとてもきれいらしくお茶もいただけるそうなので、人の来ないうちに来たかったのです。
入口近くにある「雷電の碑」
雷電は江戸時代に出雲藩七代藩主松平治郷公(まつだいらはるさとこう)別名不昧公(ふまいこう)に召し抱えられた名力士です。
初代松江藩主の生母月照院の霊牌を安置するために改称復興されたお寺ですが、代々の松江藩主松平家の墓所になっています。
七代目の藩主不昧(ふまい)は一流の茶人でもあったので松江にお茶の文化が広まりました。
そのため茶の湯につきものの和菓子も松江で発展したそうです。
この和菓子があっさりしておいしかった。
二つあったのをひとつ食べてしまいましたが、記念にパシャ
後で聞いたら風流堂の「路芝(みちしば)」というお菓子でした。
美しい庭を眺めながらのお茶は格別です。
お茶の後は霊廟めぐりです。
まずは家康の孫、初代藩主松平直政の墓所から。一番広い敷地です。
門をくぐり橋を渡って墓所に行きます。池に浮かんだ水草がきれいでした。
七代目藩主不昧公の墓所です。
ここだけひときわ豪華な彫り物が目立ちました。
松江の名工小林如泥の作品です。
落ち葉がきれい
六代目藩主宗衍(むねのぶ)の廟門です。
有名な月照寺の大亀です。
小泉八雲のお話にもなってます。夜な夜なこの亀が歩き回るそうです。
私には重い石を乗せられて泣いてるようにみえました。
ここでお昼です。
るるぶで見つけた川べりのお店 「なにわ本店」です。
レイクラインでしんじ湖温泉をぐる~っと経由してカラコロ工房前で降ります。
そこから東京橋を渡ってしばらく歩いた松江大橋のたもとにあります。
あった~!
お腹ぺこぺこです。
窓際の席で優雅なお昼。でも陽が熱かった。
手おけ御膳を注文。これにコーヒーとデザートが付きます。
腹ごしらえも済んだので午後の部スタートです。
カラコロ工房まで歩いて戻ります。
今は工芸館ですが、ここはもともと日本銀行松江支店の建物だったのです。
地下に金庫室があっていつでも見れます。
金庫室の大扉
さらに厳重そうな扉
レトロなエレベーターもまだ動いています。
バスを待ってたら堀川めぐりの船が通りました。船頭さんが歌ってました。
これも去年乗りました。
次は松江城です。
県庁前で降りるともうお城が見えています。
沢山の展示物。これは兜のオンパレード
初代松平直政 初陣の像です。顔がまだあどけない。
他にも直政初陣の像はありましたが、この顔がいいです。
大阪冬の陣 直政は14歳で初陣を飾りました。その果敢な若武者ぶりに敵の真田幸村が軍扇を投じて賞したそうです。
急な階段を上って天守閣へ。
さて名所旧跡は大体見終わったので最後の目的地に向かいます。てくてく
県庁の第二庁舎にある竹島資料室です。
何かと話題になる竹島に関する資料が狭い部屋に展示されています。
竹島はもともと日本の領土なんだと言う事を声高に訴えてます。それは私も異議はないのですが、啓発ビデオなんか見せられたらちょっとひくな~。小学生がこれ見たら間違いなく韓国嫌いになるだろうと。
昔は竹島にアシカ(にほんあしか)が生息してたそうで、アシカ猟も盛んだったそうです。
もともとこのアシカ猟をするために日本の領土に組み入れたのだそうです。
帰りに来館記念のバッジをもらいました。
資料館を出ると夕方でした。
これから夕陽スポットを探します。
宍道湖に沈む夕日も観光名所です。前回は雨でしたがそれでもきれいだったので今回は晴天の夕焼けを期待できます。
とりあえず再びしんじ湖温泉まで行こうかな・・とレイクラインに乗りました。
・・・と、湖沿いに花嫁さん発見!!きれい。記念撮影でしょうか?
17:13
お~!だんだんトワイライトタイムに入って来ました。
17:20
17:25
島根県立美術館は夕陽スポットです。
ここで降りれば日没に間に合うのですが、こういう時に限って小銭がないおばあちゃんがいたりして降り口が渋滞するのです。
バスを降りてダッシュ!
皆走ってる~。コワイ
美術館を突っ切って庭に出ます。半分沈んでる~!!
17:29
でもきれいに撮れました。
17:30
美術館のロビー
さっき降りたバスが折り返し戻ってきて17:30に出ます。
美術館前に既に止まってました。またもやダッシュ!
間にあった ほっ。これに乗って松江駅に戻ります。
次はお土産タイムです。松江名物の和菓子を買います。
前は時間がなかったので駅の売店で買いましたが、今回はちゃんと本店で買おうと決めてたのです。
まずは「彩雲堂」
前はここでた~推奨の”伯耆坊(ほうきぼう)”というお菓子を買いました。今日は別のお店にします。
続いて「桂月堂」
ここの”若草”は緑が鮮やかで春向きです。た~へのお土産に”薄小倉(うすおぐら)”を購入。
「風流堂」
月照寺で味わった”路芝(みちしば)”を購入。これは私へのお土産です。
私はケーキのような洋菓子が好きなので和菓子の事は全く知りませんが、た~はむちゃ詳しいのです。
ようやくホテルにチェックインです。
今日はよく歩きました。
明日はいよいよ隠岐へ渡るのだ。
バタン、キュ~。。
つづく。。。