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た~を追いかけて島根まで来ました。
ぱ~と
た~と過ごした時間があっという間に過ぎて最終日。
た~推薦の足立美術館に行くことに。
私は絵は全然解らず、ましてや日本画は未知の世界なのですが、一生に一回は行っとくべき所と言われて興味がわいてきました。
た~と別れて電車で安来まで。
そこから送迎バスで美術館まで。
横山大観コレクションと日本庭園で世界的にも有名らしいです。
枯山水の庭を中心にした5万坪の日本庭園です。
絵はもちろん撮影禁止ですが庭は撮り放題でした。
入館してしばらく廊下を歩き、立派な蒔絵の硯箱や工芸家具を過ぎると
まず苔庭です。
茶室もあります。寿立庵です。
館内にはお茶室がふたつあり、1500円くらいで庭を眺めながらお茶がいただけるそうです。
ん~、ゆうが~
しばらく進むと全面ガラス張りで明るい場所へ。
生の額縁です。
大きなガラス越しに庭が眺められます。
亀鶴の滝です。高さ15メートルの人工の滝です。
建物のつきあたりまで行くと日本間がしつらえてあり、その床の間の壁をくりぬいてあります。
借景の生の掛け軸です。
これが一番気に入った。
庭も絵の一部なんですね。秋はどんな風に見えるのかな?
生の掛け軸を挟んで右手は白砂青松庭です。
左手、こちらは池庭。
いよいよ2階の展示室へ。
春にちなんだ日本画が展示されていました。
ちなみに私が一番気に入ったのは鏑木清方の「春游」ですが画像がどこを探してもひろえませんでした。
次に気に入ったのはこれです。
橋本関雪 「遅日」
なにやら中国風ですが、これが橋本関雪の特徴だそうです。
実物は大きいので圧巻です。
六曲一双の屏風絵です。絹地の裏から金箔を貼ってあるのだそうです。
後ろの小僧のまどろんでるような表情がいいです。
落款、印章、箱書きの展示もあって面白かったです。
次にいよいよ横山大観特別展示室です。
入口付近で合計30分位の紹介ビデオが放映されてました。
私はいつもこういうのも終わりまで見てしまうので最後に時間が足りなくなるのです。
残念ながら春なので
あの「紅葉」は展示されてませんでした。(秋にしか展示されないそうです)
この館の創設者足立全康は貧しい生まれで木炭運び人から一代で成功した人です。
子供の頃から日本画に関心があったので成功した暁には数々の日本画を収集し、コレクターとしても有名だったそうです。
そんなある時、全康は名古屋の展覧会で横山大観の「紅葉」を観ていたく感動します。
八方手を尽くした結果、その絵が門外不出と言われた北沢コレクション(旧北沢バルブ創業者の日本美術コレクション)の一部で今は管財人の元にある事を知ります。
しかもその中に全康が画集を切り抜いて額縁に入れ毎夜毎夜眺めるほど恋焦がれていた「雨霽る」(あめはる)も含まれていることを知り、北沢コレクションの横山大観の一括買い取りを申し出ます。2年間の交渉の末にようやく話はまとまりましたが、最後の最後に
「雨霽る」「夏」の2点は外すと言われたのです。
一目惚れの女性に2年も通い続けて枕金も決め、さあ床入りという時に、枕をかかえて逃げられるようなもんだ。
そりゃあんまりじゃないですか
とぶったそうです。
なんかとっても人間的です。
金にものを言わせての収集でしょうが、彼の執念というか情熱を思うとこの美術館もまた違った感じで見れて面白いです。
新館に行く前に腹ごしらえです。もうお昼もだいぶ過ぎたのでぺこぺこでした。
庭を眺めながら島根牛のカレーセットです。贅沢なランチでした。
た~、ゴメンネ!私だけ贅沢して。
た~はきっと今頃そば食べてるよね。
平日なので空いていて奥のお客さんが出ると貸し切りでした。
新館には地下道をくぐって行きます。
ここには現代の日本画が展示されています。
この時間から観光バスがぞくぞく到着。
入口がにぎやかに。館内も混みだします。
名前も知らない人のばかりでしたが題材が現代なのでこっちの絵の方が私は好きです。
中でもヒマラヤのキャラバンを描いた絵が目をひきました。
穂苅春雄「天上の家族」
角島直樹「渡岸を待つ」
全部見終わったら、ちょうど夕方でした。
庭も館内もすべてに気配りが行き届いていて気持ちよく見て回れました。
なんかとっても贅沢な空間で時を過ごせたなあと言う感想です。
最終の送迎バスで安木駅へ
そこから一駅先の米子へ向かいます。
帰りはサンライズ出雲です。
サンライズ出雲は食堂車も車内販売もないので、食料をどっさり調達してから乗り込まないと兵糧攻めに遭います。
今回は大奮発してA寝台シングル・デラックスを取りました。
足元も広めで前よりゆったり。
机と洗面台もついてます。
洗面台があるとやっぱり楽です。
手を洗うのにいちいちトイレまで車両を通らなくてすみます。
アメニティも充実。
シャワーカードは6分間しか使えませんが、前回コツはつかんだので止めたり出したりしながら余裕で頭も洗えました。
さっぱりしたら浴衣に着替えて駅弁です。
今回はかにちらし寿司です。
22:20頃に岡山到着です。
ここでサンライズ瀬戸と連結します。
連結がすむまでドアは開かないので作業風景は見れませんでしたが、少し降りてパチリ。
これはB寝台シングルです。前回は私もこの部屋でした。
車内をすこし散策してみます。
A寝台の通路です。下がツイン、階段を上がるとシングルです。
ここは景色を眺めながら座れるラウンジです。
民家もないのか真っ暗です。
私のかばんを置いてみました。
全部見て回りましたが、A寝台とノビノビ座席は満席なのにB寝台のシングルはガラ空きでした。
京都を過ぎたあたりまでなんやかんやと起きてましたが、
一日歩き回ったのでそろそろ就寝です。
朝です。
横浜駅に到着です。
ホームは通勤の人で混んでました。
ホームに入って行く寝台車の窓から通勤のサラリーマンを見下ろすのが快感だと色んな人のブログに書いてありますが、
なんか出雲帰りというのをアピールしてるみたいで私はちょっと恥ずかしいです。
乗るときに撮れなかったので降りてからダッシュ!
先頭まで走ってパチリ!
終点は東京駅なので僅かの停車時間です。
発車ベルが鳴ってるのに猛ダッシュ!待っててくれたんでしょうか。
撮り終わったらすぐ発車しました。
ふ~。。
雨が降ってました。
そんなこんなの
駆け足の島根旅でした。