自由自由と書いて、じゅじゅと読みます。
自由自由とは昔読んだ絵本の主人公のネコの名前です。
ネコが好き、映画が好き、た~が好き。
遠距離恋愛中のた~を追いかけて、時々旅をします。
そんな私のぐうたら日記

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自由自由の青森ひとり旅
パート2
ホテルの朝食をあきらめて朝6:14発のJR津軽線で蟹田へ向かいます。
乗客はパラパラとしかいません。
小1時間で乗り換えの蟹田駅に到着です。
旅番組に出てきそうな寂しい駅です。
曇り空で風がけっこう吹きます。
駅の看板に風の町と書かれてました。
「蟹田ってのは、風の町だね 太宰治 津軽より」
そして乗り換えで三厩(みんまや)へ
ここから景色は湿地帯が続きます。
7:46 三厩到着。 行き止まりです。
これは電車ではなくディーゼル車だそうです。(た~から指摘がありました)
ホンマや!電線がない。
ここで安心してはいけません。さらに町営バスで40分。
岩をくりぬいたようなトンネルをくぐったりして海岸線をしばらく走り、(ん?どこかで見たことあるような景色・・・)
坂を登ったところに「青函トンネル記念館」があります。
9:00開館まで25分。冷たい風が吹きすさぶ中待ちました。
まだかな?まだかな?
建物も愛想のない造りです。
やっと開館です。その頃には車で続々と来館者が。
ここの目玉は何と言っても体験坑道です。
ロビーの売店に飾ってある写真は当時のでしょうか。
なんてカッコいいんでしょう!みんないい顔してます。
私がここへ来たかったのは昔、映画「海峡」をテレビで見てものすごく感動したからです。
その昔マンモスが歩いた海峡にトンネルを作るんだと人生を賭けた男たちの物語です。
では出発です。
専用列車で140m下の体験坑道に降ります。
以前は海底駅があって見学もできたそうですが、北海道新幹線の開通により海底駅も閉められました。
下を見たところ。
鉄の扉で閉じられてます。気圧の関係でしょうか?
私たちが入ってきた入口の扉は閉められ、そして斜坑の鉄の扉(風門)がゆっくり開きました。
お~!!
これがディズニーかUSJのアトラクションだったらここから一気にスピード出して下降するところでしょうが、ここは体験坑道です。列車はうるさい音を立てながら海底に向かって進みます。
写真が全部ピンボケです。(すんません)
このようにトンネルは途中で枝分かれしています。
終点です。
ここはもう海底です。
ここからはガイドのおねえさんの案内で展示物を見ます。
まず広い所に出るとそこにはたくさんの自転車が。
当時を再現した展示物かな?と思ってたら作業服のお兄さんが乗って奥に消えて行きました。
今でもこんなに作業員が働いてるなんてちょっとビックリでした。
トンネルの中を歩きます。
当時の様子を再現してあります。

実際に使ったドリルです。
青函トンネルは2つのルートが候補にあがりました。
下北半島を経由するを東ルート
龍飛岬を経由する西ルート
当初は距離が短い東ルートを掘る予定でしたが、海底の岩盤調査の結果、水深が深く掘削に適さないと判明。(「海峡」でも調査のシーンがありました。)
遠周りの西ルートに決定しました。
トンネルは1本だけではありません。
実際に列車が走ることになる本坑・先進導坑・作業坑と3本のトンネルを掘ります。
本坑を掘る前に水先案内役のパイロット・トンネルをまず掘ります。
この最初のパイロット・トンネル(先進導坑)を掘ったのが鉄建公団の若き技術者と、トンネル工事プロ職人74人を中心としたプロジェクト・チームでした。
映画でトンネル屋の親方を演じたのは森繁久彌でした。
先進導坑の後に作業坑が掘られ、そして本坑の掘削が開始されます。
たび重なる出水事故、中でも昭和44年、断層破壊帯にぶつかった為に異常出水
作業員はボートに乗って懸命の排水作業。犠牲者もたくさん出たそうです。
昭和58年 先進導坑が開通し初めて北海道と本州が地続きになります。
この場面は映画でも超カンドーしました。
そうしてパイロット・トンネルを掘り始めてから18年
海底の地質調査開始から数えると32年
昭和60年3月 遂に本坑が開通しました。
青函トンネルでは後のトンネル工法の基盤となる三代技術が生み出されました。
前方予知の技術 「先進ボーリング」「地盤注入」「吹きつけコンクリート」です。
ドーバー海峡を結ぶ英仏海峡トンネルには日本が造った巨大なトンネル掘削機が使われました。
見学が終わって戻ります。
ここから先は通行禁止です。
上に戻って来ました。
行きとは逆で風門を閉めてから出口の扉が開きます。
降りるときは気付かなかった昔の作業員を乗せてたケーブルカーです。
廊下でウインドパーク記念館とも繋がっていました。
風力体験コーナーと言うのがありました。
誰もいなかったのでひとりで風力を最大の15mにして遊んでみました。
数年前まで竜飛岬ウインドパークという風力発電所があったそうでその名残の施設みたいです。
施設内の食堂でかなり遅めの朝食です。(朝から何も食べてなかった。)
さっきまでいたグループはとっくに車で移動したみたいで、食堂には私だけでした。
売店の女性が食堂もかけもちしてるみたいで慌ててお水を持って来ました。
なんとものんびりした記念館です。
食堂から見える日本海です。眺めはいいです。
外へ出ると打ち捨てられたようにケーブルカーやドリルが展示されてました。
実際に坑道の中を見れてよかったです。
もう一度「海峡」を観たくなりました。
http://youtu.be/pxgMVwRb904
次の目的地につづく。。。
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