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成人式の振袖着付けの特訓も年明けから佳境に入ってきました。
タイムを計って本番さながらにやってます。
自由自由は今回、後ろ手といって補助の方に回るのですが、それでも2回ほど全部自分で着つける機会をもらいました。着つけることはなんとか出来ましたが、完璧じゃない。
まだまだ修行です。
きれいに着つけてあげても一回家に帰ってソファでくつろいだり、トイレの時へんなとこ引っ張ったり、電車に乗って座席に座ったら、どうしても着崩れします。なのでせめて送りだす時は非の打ちどころのないほど、完璧な状態にしてあげるのです。お端折りに皺が寄ったり長かったりしたら、やり直しです。
近年流行った、花魁着物はさすがにうちでは受け付けません。衿の抜きすぎも下品なので特に注意されます。
そんな中、
弟くんが久しぶりに上京してきました。
同窓会だそうです。
せっかくなので待ち合わせてランチへ。
お蕎麦屋へ入って天丼を注文する自由自由。
久しぶりの会話はやっぱり子供の頃の話題でした。
弟くんのおごりでした。なんて姉思いなおとうと。
そうこうしてると、最後の成人式着付けの特訓日です。
この日は練習用の無地の振袖ではなく、本番さながらに柄入りの色とりどりの振袖で練習です。
自由自由は1回モデルをしました。
濃い青地にピンクの大柄な花に金や銀の刺繍がある豪華なのです。
出来上がった姿がむちゃ可愛いかったのですが、写真を撮るの忘れました。(そんな雰囲気じゃなかったので)
成人式当日は色んなハプニングがあるそうです。
着つけてる時に実は妊娠してるから・・・なんてお嬢さんも毎年必ずいるそうです。
緩めに着つけますが、後で着崩れした時に親御さんからのクレームがあるので、そういう場合の為に理由を書かなければいけないそうです。
もちろん親に内緒の子はそこでばれちゃうのです。
本番は大体ひとり25分を目安に仕上げるそうです。
30分にはお嬢様に草履とバッグを持たせて送りだすのです。
大体成人式は9時か10時に開始なので、それに間に合うよう、朝4時から着付け始めるのです。
自由自由は主に補正と帯揚げ帯締めの飾り結びの担当です。
補正は着つけの前にタオルや綿でボディラインの凹凸をなくすのです。この補正の良しあしで胸元と帯まわりが決まるのです。
最後に注意事項の説明です。
着つけのクレームはほとんどないそうですが、あるのは着付け師の会話と頭の匂い、口臭だそうです。
お嬢さんの足元で裾合わせもするので、頭の臭いがプ~ん上がってくるそうです。(笑)
そういえば、自由自由も着つけのモデルをした時に、口臭のきつい着付け師さんがいて、紐結びの際、顔が側に来るたびに息を止めてました。やっぱり不快感というのは最大のマイナス要因だったみたいです。
前の日はにんにくを食べないようにとの事で解散です。
そしていよいよ明日は本番です。
ちょっとキンチョーしてきました。
でもそれ以上に、成人を迎えるお嬢さまたちが一番不安だろうな。
当日雑誌を持ってきて、急に「これと同じ帯結びをして下さい」といってくる子もいるそうです。
可愛く仕上がるかしら?彼女たちの不安はそこです。
そういう時は雑誌を見て、「大丈夫出来ますよ。可愛くしてあげるからね~」と言ってあげるのです。
実際、自由自由が着ても可愛いのが振袖マジックなのです。
今日はホテルに前泊です。
ほんじゃ、頑張ってきまーす。