自由自由と書いて、じゅじゅと読みます。
自由自由とは昔読んだ絵本の主人公のネコの名前です。
ネコが好き、映画が好き、た~が好き。
遠距離恋愛中のた~を追いかけて、時々旅をします。
そんな私のぐうたら日記

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やってきました成人式。
日本中の着付け師が総出の日です。
自由自由は成人式は初めてです。以前は着物にも興味がなかったので自分の時はバイトしてました。
当日は朝早いので、前日はホテルに宿泊。
夜7時半頃到着すると、同室の人はもう来てました。上の科の助教授クラスの人です。彼女は成人式のお手伝いは2回目だそうです。
なんだかんだとお喋りしてたら22時過ぎたのでいつもより早く就寝。
そして あさ~!!
と言っても真夜中です。 AM2:00に起床。
軽く朝食を済ませ身支度を整えてロビーに3時集合。
そこから着付け会場の結婚式場まで徒歩で10分。真夜中に大きな荷物の着付け師軍団が100人。
夜遊びしてる人たちが何事か?のように驚いてました。外国人が「お―、まいがっど!」と言ってました。とっても異様な集団に見えたんでしょうか?
会場は貸衣装屋さん2社の合同着付け会場です。
宴会場を畳敷きにした200畳ほどの広間にビニールテープでブロックが区切られています。
一組あたり1.5畳のスペースです。
出口付近にはやり直しエリアがあります。
最終チェックで手直しが出来ないほどまずいのはここで着せ直しです。
自由自由が今回補助でお手伝いする着付け師さんは27歳と若いのに、教授で今年で3回目のベテランです。
4時30頃、最初のお嬢さんがヘア・メイクを終えて案内されて来ました。
自由自由の隣でこの道何十年の大ベテラン先生がぱぱっと手際よく着付けを始めます。
それから30分は誰も来ず、遅いな~と思ってたら5時過ぎからぞくぞくとお嬢様たちが来場。
待席がとたんにいっぱいになりました。自由自由のとこへもスマホ片手のお嬢様が。「本日はおめでとうございます」と明るくあいさつして始まります。
自由自由は服を脱がせて肌襦袢、裾よけをつけるところまでやるのですが、いや~、ビックリ!
20歳の女の子のウエストってこんなに細いんだ!裾よけを巻きつける時に2周するんじゃない?と思うくらいの細さ。自由自由も昔はこんなだったのかな?
当然、補正もいっぱいします。平均、タオルは5枚使い肩と胸、背中に綿を重ねて調整します。そして、その上からさらしを巻いていきます。そうしてやっと長襦袢です。
長襦袢の衿は喉のくぼみの位置に90度に合わせます。これは耳にタコが出来るくらい言われました。
若々しく見せるためです。これより鋭角だったりくぼみがが見える位置だと老けた感じに見えます。
女の子たちは待ってる間は不安な顔つき、中には無愛想な子もいます。でも仕上がって鏡の前に立つと、顔がぱっと笑顔になるのです。
でも、そうそう順調には行きません。
中には忘れものをしてくる子もいるのです。
着物、帯、下着類はあるのに、帯板を忘れてくる子、お太鼓を忘れてくる子、脱脂綿、三分紐だけないとか。
その時は会場に待機してる衣装屋さんの人に言って新品を出してもらいます。
自由自由の所は4組も続けてうっかり娘がいました。なぜかガーゼもかかってないお太鼓だけぽんと入ってるセットもありました。そういう事も多いので教室で別に大量のガーゼとさらしとタオルが段ボールに用意されてましたが、なぜかガーゼがどこも足りないらしく段ボールの底まで探してもないのです。まとめて持っていく人もいて自由自由はあっちこっち回って分けてもらいました。
それなのに目を離すとそのガーゼがどこかに持ち去られてしまうのです。
8時30から9時頃になると時間が押してきました。校長先生が「先生方、30人待ちですよ~。」と声をかけていきます。
もう自由自由も遠慮はしてられません。ガーゼを取り返しに行きました。
ひとりだけお祖母さんから譲り受けた振袖を持ってこられた女の子がいました。和紙のたとう紙に包んでいたのですぐ分かりました。正絹のずっしりとした重さです。
祖母から母、そして孫へ。着物ってホントに3代着れるんだ と実感しました。
その子も衿芯が見当たりません。衿芯って言っても本人は分らないと思うし、たぶん用意したお母さんも衿芯がいるって知らなかったのだと思います。またもや調達に走る自由自由でした。
お太鼓ヒモは結んで帯の隙間から手を入れて奥まで入れ込むのですが、何度もやってるうちに逆むけになって指がひりひりしてきました。
仕上げの段階になると、もう次のお嬢様が案内されてきます。もう何人目だか分からなくなりました。
と、ここでハプニングです。
仕上げに入ってた女の子が倒れてしまいました。
貧血らしくて帯を緩めてあげてお水を飲ませてあげたら少し楽になったみたいですが、しばらく休憩。次に待機してた女の子は別のチームへお願いすることになりました。
会場は冷房が入ってましたが、それでも人の熱気で暑いのです。
(着付けする時は意外と汗をかくので、自由自由も夏場は着る時だけ冷房を強くします)
少し休んで再会。最後は元気になって笑顔で出て行かれました。
仕上がったお嬢様は最後に出口で校長の最終チェックが入ります。(恐っ)
ここで魔法のヘラが登場します。
こんな感じのでした。
これを帯の間に差しこんで整えて行くのです。
自由自由が指が痛くなるほど紐の始末をしたのに、こんなのがあったなんて。
成人式の会場はそれぞれ違います。
横浜市は人数が多いので毎年午前と午後の2回に分けて行うそうです。
自由自由のチームは11時45分に終了。15人を着つけました。
会場で最後のお嬢様は12時まえに仕上がりました。
息つく間もない7時間でした。
疲労困憊でしばしぼ~っとなりました。お疲れさまでした~と声をかけあい、みんな一斉に水を飲んでました。
今年は大幅に時間がずれ込んだそうです。
依頼を受けてる数は昨年より少ないのに時間がオ―バ―したのは、自由自由のような補助をやる後ろ手の人数は多いのに、着付け師さんの人数(前をやる人)が少なかったからだと言ってました。着物を着れる人はまあまあいても、着つける事が出来るのはまだまだ少ないようです。(特に振袖は)
帰りに街中で振袖の女の子を見ると、お端折り(おはしょり)に皺があるな。とか、衿が90度じゃない。とか目がいってしまう自由自由でした。
はやくもお直しおばさん予備軍かもしれません。
※お直しおばさんとは着物初心者とみるや、近寄ってきて着崩れを直すおばさんの事です。中には無言でいきなり触って直して無言で立ち去る人もいるそうです。検索すると被害がいっぱい出てきます。自由自由はまだ遭遇したことないです。
というわけで、自由自由の初めての成人式でした~!
日本中の着付け師が総出の日です。
自由自由は成人式は初めてです。以前は着物にも興味がなかったので自分の時はバイトしてました。
当日は朝早いので、前日はホテルに宿泊。
夜7時半頃到着すると、同室の人はもう来てました。上の科の助教授クラスの人です。彼女は成人式のお手伝いは2回目だそうです。
なんだかんだとお喋りしてたら22時過ぎたのでいつもより早く就寝。
そして あさ~!!

と言っても真夜中です。 AM2:00に起床。
軽く朝食を済ませ身支度を整えてロビーに3時集合。
そこから着付け会場の結婚式場まで徒歩で10分。真夜中に大きな荷物の着付け師軍団が100人。
夜遊びしてる人たちが何事か?のように驚いてました。外国人が「お―、まいがっど!」と言ってました。とっても異様な集団に見えたんでしょうか?
会場は貸衣装屋さん2社の合同着付け会場です。
宴会場を畳敷きにした200畳ほどの広間にビニールテープでブロックが区切られています。
一組あたり1.5畳のスペースです。
出口付近にはやり直しエリアがあります。
最終チェックで手直しが出来ないほどまずいのはここで着せ直しです。
自由自由が今回補助でお手伝いする着付け師さんは27歳と若いのに、教授で今年で3回目のベテランです。
4時30頃、最初のお嬢さんがヘア・メイクを終えて案内されて来ました。
自由自由の隣でこの道何十年の大ベテラン先生がぱぱっと手際よく着付けを始めます。
それから30分は誰も来ず、遅いな~と思ってたら5時過ぎからぞくぞくとお嬢様たちが来場。
待席がとたんにいっぱいになりました。自由自由のとこへもスマホ片手のお嬢様が。「本日はおめでとうございます」と明るくあいさつして始まります。
自由自由は服を脱がせて肌襦袢、裾よけをつけるところまでやるのですが、いや~、ビックリ!
20歳の女の子のウエストってこんなに細いんだ!裾よけを巻きつける時に2周するんじゃない?と思うくらいの細さ。自由自由も昔はこんなだったのかな?
当然、補正もいっぱいします。平均、タオルは5枚使い肩と胸、背中に綿を重ねて調整します。そして、その上からさらしを巻いていきます。そうしてやっと長襦袢です。
長襦袢の衿は喉のくぼみの位置に90度に合わせます。これは耳にタコが出来るくらい言われました。
若々しく見せるためです。これより鋭角だったりくぼみがが見える位置だと老けた感じに見えます。
女の子たちは待ってる間は不安な顔つき、中には無愛想な子もいます。でも仕上がって鏡の前に立つと、顔がぱっと笑顔になるのです。
でも、そうそう順調には行きません。
中には忘れものをしてくる子もいるのです。
着物、帯、下着類はあるのに、帯板を忘れてくる子、お太鼓を忘れてくる子、脱脂綿、三分紐だけないとか。
その時は会場に待機してる衣装屋さんの人に言って新品を出してもらいます。
自由自由の所は4組も続けてうっかり娘がいました。なぜかガーゼもかかってないお太鼓だけぽんと入ってるセットもありました。そういう事も多いので教室で別に大量のガーゼとさらしとタオルが段ボールに用意されてましたが、なぜかガーゼがどこも足りないらしく段ボールの底まで探してもないのです。まとめて持っていく人もいて自由自由はあっちこっち回って分けてもらいました。
それなのに目を離すとそのガーゼがどこかに持ち去られてしまうのです。
8時30から9時頃になると時間が押してきました。校長先生が「先生方、30人待ちですよ~。」と声をかけていきます。
もう自由自由も遠慮はしてられません。ガーゼを取り返しに行きました。

ひとりだけお祖母さんから譲り受けた振袖を持ってこられた女の子がいました。和紙のたとう紙に包んでいたのですぐ分かりました。正絹のずっしりとした重さです。
祖母から母、そして孫へ。着物ってホントに3代着れるんだ と実感しました。
その子も衿芯が見当たりません。衿芯って言っても本人は分らないと思うし、たぶん用意したお母さんも衿芯がいるって知らなかったのだと思います。またもや調達に走る自由自由でした。

お太鼓ヒモは結んで帯の隙間から手を入れて奥まで入れ込むのですが、何度もやってるうちに逆むけになって指がひりひりしてきました。
仕上げの段階になると、もう次のお嬢様が案内されてきます。もう何人目だか分からなくなりました。
と、ここでハプニングです。
仕上げに入ってた女の子が倒れてしまいました。
貧血らしくて帯を緩めてあげてお水を飲ませてあげたら少し楽になったみたいですが、しばらく休憩。次に待機してた女の子は別のチームへお願いすることになりました。
会場は冷房が入ってましたが、それでも人の熱気で暑いのです。
(着付けする時は意外と汗をかくので、自由自由も夏場は着る時だけ冷房を強くします)
少し休んで再会。最後は元気になって笑顔で出て行かれました。
仕上がったお嬢様は最後に出口で校長の最終チェックが入ります。(恐っ)
ここで魔法のヘラが登場します。
こんな感じのでした。
これを帯の間に差しこんで整えて行くのです。
自由自由が指が痛くなるほど紐の始末をしたのに、こんなのがあったなんて。
成人式の会場はそれぞれ違います。
横浜市は人数が多いので毎年午前と午後の2回に分けて行うそうです。
自由自由のチームは11時45分に終了。15人を着つけました。
会場で最後のお嬢様は12時まえに仕上がりました。
息つく間もない7時間でした。
疲労困憊でしばしぼ~っとなりました。お疲れさまでした~と声をかけあい、みんな一斉に水を飲んでました。
今年は大幅に時間がずれ込んだそうです。
依頼を受けてる数は昨年より少ないのに時間がオ―バ―したのは、自由自由のような補助をやる後ろ手の人数は多いのに、着付け師さんの人数(前をやる人)が少なかったからだと言ってました。着物を着れる人はまあまあいても、着つける事が出来るのはまだまだ少ないようです。(特に振袖は)
帰りに街中で振袖の女の子を見ると、お端折り(おはしょり)に皺があるな。とか、衿が90度じゃない。とか目がいってしまう自由自由でした。
はやくもお直しおばさん予備軍かもしれません。
※お直しおばさんとは着物初心者とみるや、近寄ってきて着崩れを直すおばさんの事です。中には無言でいきなり触って直して無言で立ち去る人もいるそうです。検索すると被害がいっぱい出てきます。自由自由はまだ遭遇したことないです。
というわけで、自由自由の初めての成人式でした~!
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